「あなたはそのままで素晴らしい」…なわけあるか
世の中には「性格診断」が溢れています。「あなたの隠れた才能」「向いている職業」「運命の相手」…。
どれもこれも、耳障りの良い言葉ばかり並べてくれます。診断結果画面には、パステルカラーの背景に、可愛らしいイラストと、「あなたは共感性が高く、優しい心の持ち主です」なんて言葉。 ポジティブな言葉に包まれて、一時の安心感を得る。それはそれで、エンターテインメントとしては正解でしょう。否定はしません。
でも、それで何かが変わりましたか?
「優しい心の持ち主」であるはずのあなたが、なぜ職場で理不尽な扱いに苦しんでいるのでしょう?
「リーダーシップがある」はずのあなたが、なぜ部下に陰口を叩かれているのでしょう?
「繊細な感性」を持つあなたが、なぜ夜な夜なSNSのレスバで消耗しているのでしょう?
答えは簡単です。綺麗な言葉でラッピングされた診断結果は、あなたの「毒」を隠してしまうからです。
褒め言葉は気持ちいい。しかし、気持ちいいだけで終わる診断は、ただの「自己満足の道具」です。
自分の「醜さ」を直視する勇気
人間誰しも、人には言えない「醜い部分」を持っています。
承認欲求、嫉妬、怠惰、傲慢、卑屈、支配欲…。
これらは決して「悪」ではありません。人間としての「機能」です。しかし、この自分の醜さを自覚せず、無意識に振りかざしてしまった時、それは周囲にとって猛毒となります。
「正義感が強い」人は、裏を返せば「自分の価値観を他人に押し付ける独裁者」かもしれません。
「協調性がある」人は、裏を返せば「自分の意見を持たない思考停止の奴隷」かもしれません。
「行動力がある」人は、裏を返せば「後先考えずに暴走する迷惑マシーン」かもしれません。
この「悪口診断」は、オブラートに包むことを放棄しました。
あなたの性格を、あえて最低最悪の言葉で表現します。
「うぬぼれクジャク」「社不ネズミ」「粘着バード」…。
胸糞悪いですか? 腹が立ちますか?
それがもし図星なら、そこにはあなたの人生を停滞させているボトルネックが隠されています。
「傷つく」ことから逃げない
この診断は、あなたを傷つけるためにあるのではありません。(まあ、半分くらいは面白がって作っていますが、残りの半分は大真面目です。)
「傷つく」ということは、「核心を突かれた」ということです。
自分の「悪口」を言われた時、人は初めて本気になります。
「こんなこと言われたくない!」という反発心こそが、自分を変えるエネルギーになります。
あるいは、「まあ確かにこういうところあるわ(笑)」と開き直れた時、あなたは自分の欠点を愛すべき特徴として受け入れたことになります。
ポジティブ診断で「あなたは素敵です」と言われて満足しているうちは、何も変わりません。
耳障りの悪い言葉にこそ、本物のフィードバックが宿っています。
「悪口診断」は、あなたのための「毒」です。
毒を以て毒を制す。
甘い言葉のサプリメントに飽きたあなたに、とびきり苦い、でも強烈に効く劇薬を処方します。
さあ、覚悟を決めて、自分の悪口を見に行きましょう。
もし腹が立ったら、SNSでシェアして「この診断クソだわ」と悪態をついてください。
それもまた、あなたの「診断結果」通りの行動かもしれませんから。


